2009年05月24日

好奇心ニハ負ケッ放シ

IMG_0973.JPG

もしかしたら10年ほど前だろうか。
いや、まだそこまで経たないか。

当時働いていた会社の先輩が僕を呼んで言った。

先「あのさあ、bakuneくん、ヴィオロンが欲しいって
  言ってなかったっけ?」
僕「そりゃ欲しいですけど、高いですよ。
  ノリだけじゃちょっと……」
先「そういう君にいいのがあるんだよ、いいのが」

そして先輩、新聞の折り込みチラシらしきものを
ガサゴソと取り出して僕に見せる。
木彫りの人形や磁気ネックレスやら……
怪しいグッズ満載だ。そしてどれも極端に安い。

先「ここ見て、ここ」

チラシにはヴァイオリンが。
お値段4980円。

僕「こ、これは……」
先「僕はねえ、チェロを買おうと思うんだ」

チェロ、9980円。

先「壱万円でチェロが買えるなんてすごいよね」
僕「……鳴るんですかね」
先「鳴らないと思うね」
僕「やっぱりそうですよね」
先「どうする?」
僕「買うでしょう、やっぱり。
  5000円のヴァイオリンがどんなのか確かめたいです」
先「でしょ? じゃあ、電話してみるよ」

翌日:

先「あれ、注文しといたから。でさあ、電話したら
  楽器としては使えないと思いますって
  言われちゃったよ」
僕「お、良心的ですねえ」

きっと、楽器としては使えないヴァイオリンやチェロにも
相当な需要があるのだろう。
・お店などのディスプレイ用
・見栄張り用
・とにかくヴァイオリンに触ってみたい人(僕)
・その他

写真はその時のヴァイオリン。
届いたその日に調弦しようとしたらピキン!と
弦が切れてそれっきり。
弓でジミー・ペイジごっこをして遊んでから
しまい込んでしまった。
なぜか捨てられない。

先輩のチェロはその後しばらく会社に置いてあったが
どうしたんだろうなあ。

+−+−+−+−+−+−+−+−+−
このヴァイオリンは僕にひとつの教訓を与えてくれた。
「それなりに出すもん出さなくちゃ」

そんなわけで数ヶ月後、僕はヤマハのサイレント
ヴァイオリンを買ってしまうのである。
渋谷の教室を見学に行ったりしたのは遠い昔の出来事。

やっぱり弓はジミー・ペイジごっこをして
ダメにしちゃったのである。

posted by bakune at 03:01| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ケースだけでも4,980円くらいしそうですよね??

>ジミー・ペイジごっこをして
コレは避けては通れない・・・・
Posted by Wolfey at 2009年05月24日 08:17
>楽器としては使えないと思います
断定していない所に少しばかりの意地を感じます。

もしかしたら間違って音出るかもしれんぞっ・・・的な・・・(笑)

これは私が客先に追い詰められた時によく使う手です。99%負けていても絶対断定しません。まるでどこかの国の政治家のようですね。(笑)

もう少し自信があれば、「楽器としては使えないかも知れません・・・」でしょうね。
Posted by koro83018 at 2009年05月24日 08:33
仮面ライダーキバみたいに,危険が迫ると部屋に飾ってある父のヴァイオリンが振動して弦が鳴り,主人公に知らせるという,そんな使い方はどうでしょか?
Posted by ダテロク at 2009年05月24日 12:47
■Wolfeyさん
そもそも4980円で売るために作ったのか、どこかで誰かが大損してるのか、気になるところです。本体、弓、ケースに松ヤニまでついてましたから……


■koroさん
電話の相手がマニュアル通りに言っているのか、実はバイオリンの名手なのかでかなり発言の意味は違いますよね。
なるべく売りたくないと思っているとか(笑)

■ダテロクさん
知らされた主人公は立ち上がるが、しかし無力なので、静かに体育座りとか……
Posted by bakune at 2009年05月24日 21:32
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