2009年09月02日

冷酷組織ノ真実

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冷酷組織の真実

コリン・ハートというディープ・パープルの
ツアー・マネージャーだった人が書いた(口述筆記)本。
第二期DP、第三期DP、レインボー、再結成DP時代が描かれる。

まあ、なんというか、壮絶な人生だ。
本人は(基本的に)楽しんでいたようだけど
誰にでもできる仕事ではない。
体力、知力、忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐忍耐。

面白かったエピソード。
(以下、ネタバレオンパレード)


「他人が幸せそうにしているのを観るのがキライだ」と
ロジャーグローバーにこっそり告白したリッチー・ブラックモア

そのリッチーの機嫌を損ねないようにリッチーが近づいてくると
あたかも問題が起こって言い合いをしているように振る舞う
スタッフたち。

「あのノイズが消えないとおれは出ないよー」という
リッチーの歌。

それでもステージに上がればやることはやる。

「3州離れていてもパーティーをかぎつけるジョンボーナム」
ブラックモア家で開催されていたワインを飲みながらバッハを
聴くパーティーで狼藉三昧。

ギター破壊パフォーマンスの時に、誤って、愛用のギターを
渡されたリッチー・ブラックモア。
そのままパフォーマンス続行。プロ。

グレン・ヒューズ加入のあおりを受けて、何の落ち度もないのに
解雇されたロジャー・グローバー。
最後の公演終了後、楽屋で号泣。

事なかれ主義のジョンロードとペイス。
(読んでて時々腹が立つ)

著者の想像を絶する日常生活。
(オフの時でもメンバーのドライバー)

ツアーはとにかく経費がかかる!

///////////////
リッチー・ブラックモアの性格というか言動は
「ああ、こういう人、どこにでもいるよね」というのを
遥かに超越している。
正直、読んでいて引くことも多々。

とにかく人の忍耐を試すようなことばかりする。
見て見ぬふりの人々が多い中、(著者を仲介に)
立ち向かうイアン・ギラン。
そして直接モノ申すコージー・パウエル!

全体的にオフステージの話なので、音楽的な話題は
あまりない。
「働くおじさん」的な意味合いで、とても面白い本。

でもタイトルはちょっと大げさ。
リッチー不在の時は割と和気藹々。

そうそう。
再結成パープルからリッチーが抜けて
一時的にサトリアーニがギターを弾き、さらには
スティーブ・モースが加入する。
ふたりともパープルのファンで、自分のスタイルと
リッチーのスタイルを上手くミックスして
弾いてみせたそうで、著者らはとても好意的だ。

トミー・ボーリンがパープルファンから愛されなかった
理由はこのあたりなんだろうな。
自分の音楽は大切だろうけど、パープルに入ったんだもの。

ちなみに変に有名なアルバム「紫の燃焼」は
ボーリンだけじゃなくてカバーデイルとヒューズも
旧曲の扱い方が酷い。
僕はこのアルバムに入っている「Wild Dogs」を
聴くと何故か(良くて)泣けてしまうのだけど
そのクオリティで旧曲(2期)をやってくれればなあ。
巷で言われている「薬物のせいで」とか「ケガして」ってのは
本当なのだろうか?
意識の問題が大きいんじゃなかろうか。
脱退間際のリッチーが弾いているメイド・イン・パリの
カッコ良いぶっ壊れっぷりと比較すると
なんだか悲しい。

本によるとリッチーが抜けた後のバンドは
メンバーというよりマネージメント側の商品だったようで
そのあたりにも大いに問題ありだとは思うけど
結婚した相手が再婚で、子供がたくさんいたら
やっぱり好かれるための努力は必要だと思うのだ。

何の話だ?
本に戻る。

リットーさんの本にしてはちゃんとした翻訳だと
思うのだけど、おそらくオリジナルの文章が原因で
非常に分かりにくい部分が多々ある。
文章というのは面白くなくてはいけない、ジョークと
ユーモアがなくてはならないと思っている人の文なのだと思う。
内容が面白ければ文章はシンプルでいいと
思うんだけどなあ。

著者は相当自己顕示欲が強い人と思われ、だから
職を失うあたりでポロポロ出てくる怒りと悲しみは
グッと来る。
自分はそれほど重要人物ではなかったと知った時──
辛かったろうな。

先に、タイトルは大げさだと書いたけど
ラストあたりのバンドの仕打ちは確かにタイトル通り。

長くなってしまった…

posted by bakune at 06:31| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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