2008年12月31日

年ノ瀬、プロレス

年末より〆切り……とにかく納期優先の
生活がかれこれ20年。
正直、どーでもいいって感じでいつも通り仕事を
しているわけですが妻子はそうはいかぬ。
交渉の結果「初詣には行く」ということで手打ち。

以前にも書いたが、今は居候がいるので、その
荷物……女性二人の衣類が隙あらば置いてあり
嫁は早々に大掃除をあきらめる。
彼女のマニアックな整理整頓掃除好きを考えると
それはもう大変なことだと思うのだ。
僕がギター弾いたらイカンと言われるようなものか。
ストレスは相当なもののようで、酒量が
増えているような……。

///////////////////

hastle.jpg

そんな中、有明コロシアムで開催された
ハッスルマニア2008を観に行ってきた。
ようするに、プロレスへ行って来たわけだ。
で、ハッスルはファイティング・オペラを
標榜しており、試合中はもちろん、試合以外の
部分全てを使って楽しませてくれる、うるさいことを
言わなければ、プロレスを知らなくても
かなり楽しめるイベント。

プロレスは真剣勝負では無い。
ならばもっといろんなことができるのでは
ないかとアメリカで発展した方法論を
取り入れて(たぶん)成功している唯一の団体。

これにムスコを連れて行くことに関して
嫁を説得するのにちょっと時間がかかった。

嫁自身はこの手のものがキライではなく、
僕と付き合う過程で得た、それなりの
情報も持っており、問題ないのだけど
子供に見せていいものかどうかの
判断は迷うところだったようだ。
(もちろん僕には何の躊躇もなかった)

迷いポイントは
「プロレスラーになりたい」と言い出したら
どうするか、だ。
そこかい!

しかし「行く」と決めたときから、年末の
重要イベントと位置づけていたらしい。
何より、家族3人で同じものを観に行くと
いうのは滅多にない。

会場に入るとアントキノ猪木やサンドイッチマンが
前説を努めており、そういうのが好きな
彼女のテンションはガンと上がる。

話はそれるが、お笑いとプロレスと
ヘビーメタルの親和性の高さはなんなんだろう。
どれも、世間からは下に見られるという
共通点はあるな。
お笑い芸人、今は地位が高いようだけど
やっぱりブーム以外の時はそうでもない。

戻る。

心配だったのはプロレス初観戦のムスコ(6歳)の
リアクション。
(テレビでも観たことがない)

第一試合はタッグマッチで6選手が
入り乱れ、ワケがわからなかった様子。
しかし途中で起こった同士討がツボに
はまったらしい。
「仲間なのにキックしちゃったよ」と
試合中ずっと解説してくれる。
「また仲間なのにキックしちゃうかな?」と
楽しみ方を見いだした。大事な第一歩だ。

続く試合、タッグマッチでは必ずと
言っていいほど同士討があるので堪能したご様子。

メインイベント

川田利明、川田父 vs グレート・ムタ、ボノちゃん

えー、説明します。
川田利明という選手とそのお父さん(73歳)が
これまた父子(という設定)のムタ、ボノちゃん組と
戦うという試合。
川田父は普通の素人のおじいさんなので
カードを知った時は「え?これがメイン?」と
思ったのだけど、試合中にある動きが。

大晦日放送ってことでネタバレなので書けない。
が、ひとつだけ。
途中、四の字固めの攻防が入るんだけど、
正体を知ってる人は「あの日」を思い出して
ゾクゾクしたにちがいない。
僕も静かにゾクゾクしましたわい。
ミラカンさんやボンバさん、テレビで見るかなあ。

試合後。
ボノちゃんのママ(インリン)やパパとの
物語をプレイバックする映像が流し出される。

ここでムスコ、号泣。
ど、どうしたんだ!?とおろおろする両親。
落ち着いてから話を聞くと
「ボノちゃんはママもパパもいなくなったの。
 かわいそう」と。

その感受性を大切にしてもらいたい。
別にきっかけが「フランダースの犬」や母を「訪ねて
三千里」じゃなくてもいいじゃないか。
いいのか?

試合後、ホール。
売店が騒がしい。
試合に出た泰葉が物販しているようだ。
嫁がいきなり携帯のカメラをセットして
「ちょっと行ってくる」とものすごい
人混みに突入していく。
え?泰葉かい!と思ったが……

しばらく戻ってこない嫁。
他の選手たちも商品にサインしているらしく
人混みはますます大きくなっている。
20分近くたってから……

嫁、大事そうに黒いTシャツを抱えて帰還。
「サインしてもらっちゃった」

見ると……TAJIRI選手のだった。
WWEに出ていた時に気に入っていたのは
知っているが、そんなに好きだったとは。

嫁「TAJIRIに、WWEからファンですって言ったら
  ありがとう!ってニコッとしてくれたのよ。
  でも、あと0.5秒、こっちの目を見て欲しいのよね。
  ありがとうの【う】で目を下げるんじゃなくて【う】の
  あとに0.5秒欲しいの。たくさんサインしなくちゃならないうちの
  一人って扱われているのがわかっちゃうのよ。大変なのは
  こっちもわかってるから贅沢は言わないけど、あと0.5秒が
  大事なの。その点、隣にい泰葉は良かったと思うわ」

とのコメントに圧倒された僕。
普段一緒に行かないところへ行くと、こういう体験が
できますな……。

帰路。
僕「何が良かった?」
ムスコ「ケツだよ」

解説:
越中詩郎。
出す技のほとんどはヒップアタック(通称ケツ)。

僕「そうかあ」

家につくまで、僕とムスコは互いに
「ケツあたっく!」をしかけあいながら
歩いたのである。

どうしても、下品なことは言わないように躾けて
しまうが、やっぱり、こういうのは楽しい。

改めて思う。
僕は人生の大切なことはプロレスから学んだ。

たとえばボノちゃん(曙)。
元横綱として華々しくリングデビューしたのに
デビュー戦でKOされて惨めにベタッと這いつくばる姿は
興味がない人でも記憶にあるのではないだろうか。
評価はどん底で、人々の視線は冷たい。
それでも生きていかねばならぬ。
そんな彼が今のポジションで喝采を浴びている姿というのは
いろんなことを考えさせてくれるわけであり。

いや、「ケツ!」がそんなに大切かと言われると
返す言葉もないけど。

散々ヒップアタック合戦をやって帰宅した後、
僕は父親としてお約束の台詞を言わなくてはならない。

「真似しちゃダメだぞ」

でも四の字固めのかけ方を知らない男なんて
どうかと思うのもまた事実。

posted by bakune at 09:47| Comment(14) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。