嫁「東京タワーって無くなるんでしょ?」
僕「え? そうなの?」
嫁「らしいわよ」
そんな会話が随分前にあって、それ以来気になっていた。
(ちなみに、無くならないそうだ)
てなわけで行ってきたのだ。
僕は高いところなんて嫌いなので、蝋人形館以外には
興味がなかったが、東京タワーに来て展望台に行かないのは
おかしいでしょという嫁の言い分に従って、のぼった。
展望台まで1時間待ちだった。
連休中ということで混んでいたらしい。
日本人、外国人の団体も大勢だ。
家族連れも多かった。
僕「このうちの33%は東京タワーが無くなると
思っているに違いない」
嫁「噂が広まっているのよ、きっと」
ここでツッコミを入れると面倒くさいことになるので我慢。
並んでいると、エレベーターは1時間待ちだが、階段だと
すぐに行けるとスタッフが宣伝している。
普通12分から15分で展望台まで行けるそうだ。
もちろん、我が家はそんな無謀なことはしない。
一致団結家族の絆。
そして展望台。
ここへ来たのは高校の修学旅行以来だろうか。
もしかしたら、その後も一度は来ているかもしれない。
なんだか、そんな記憶があるのだ。
でも、いつだったのか、誰と来たのか。
あ。思い出した。
面倒を避けるために、高校の時以来ということにしておく。
さて、大展望台は150メートルの高さにあるのだけど
同じくらいの高さのビルが幾つかあって、おお、高い!という
感覚はあまりない。
若干、寂しい。
モスラが繭を作った東京タワーは、そりゃあ高かった。
今ならモスラはどこに繭を作るのだろうか。
250メートルの特別展望台へはここからさらに
1時間待ちだったので、誰も行きたいと言い出さなかった。
そして蝋人形館へ。
一番奥の方にロックコーナーがある。
ここが凄い。
誰の人形を置くかを選んだのはきっと日本人ではない。
日本での人気を無視した人選と思われる。
顔が似ているどうかはともかく、感心したのは
ロバート・フリップはちゃんとレスポール・カスタムを
持っていたし、トニー・アイオミはカスタムメイドの
SGシェイプだった。これ、欲しいぞ。
リッチー・ブラックモアは正しく、ラージヘッドの
ストラトだった。
さらに、人形そのものよりも嬉しくなるのは周囲に
所狭しと展示されている60、70年代のロック関係のグッズ。
レコード、ポスター、シャツ、本、雑貨などなど。
あそこで大量盗難事件があったら犯人はきっと僕だ。
ブラックサバスのポスター欲しい。
興奮して、タワーを後にした。
意外なロックスポットであった。
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